2011年3月11日、東日本大震災が起きました。

私には、名取市と南相馬市に大切な友人がいます。

震災直後の2人の辛く大変な心中を思った時、胸が締めつけられそうになりました。

私に出来ることは・・と考えた時に、皆様にお買い上げ頂いたチョコレートの収益を被災地の為に使わせて頂こうと決心致しました。

毎年訪れている閖上(ゆりあげ)地区は、ほとんどまだ復興の進んでいない状況です。皆様方にもご理解して頂き、のり平チョコをお買い求め頂けましたら幸いに存じます。どうぞ宜しくお願い致します。

2011年5月9日 被災地・名取市避難所へ

下増田小学校体育館避難所
下増田小学校体育館避難所
名取市文化会館避難所
名取市文化会館避難所

平成23年5月9日、休日を利用して、単身、被災地・仙台へ行ってきました。

3月11日に東北地方を襲った未曾有の大震災。
目を耳を胸をおおいたくなるような、あまりにも悲惨な現実。。。
家にいて、ただ涙を流すことしかできない自分・・・

東京では、物資の仕分け作業や、義援金を募るフリマに参加したり、今の自分にできる限りのことはさせて頂いてましたが、こまごまとした活動は出来ても、男の人みたいに長い期間、被災地で貢献できるわけじゃないし、何より心配性の家族に、被災地に行って、ボランティア活動をしてきます!、などとはとても言い出せず・・・
私が実際、被災地に向かうのは難しいな。。さて、どうしよう。。って、ずっと考えてました。

私は、駄菓子屋の娘だから、私には私にしか出来ないボランティアの形があるはず。
実家へ行くと、実家婆の駄菓子屋に咲く、子供たちの笑顔!笑い声!おしゃべり!また、笑顔!
そうだ、この笑顔を被災地の子供にもプレゼントしたい。
そして、笑ってる子供たちの姿を見て、親御さんにも喜んで欲しい。
例え一時でもいい、被災地の子供に笑顔を。。
必殺お節介オバサンの駄菓子屋大移動作戦♪♪
いざ!アポなし突撃・避難所!

名取市に住む友人に協力してもらい、2か所の避難所を回ってきました。
M小学校体育館避難所と、N市文化会館避難所。
東京に移動してきた避難所(東京武道館)を訪れた時には、検問が厳しくて中に入れてもらえなかったけれど、この2つの避難所の方々は、信じられないくらい親切に対応してくださって、もちろん、中にもすぐに入れてくださり、
私が東京からやってきたと知ると、「わざわざ遠くから有難うございます」と、言って頂き・・・・・そんなふうに言わないで下さいと・・涙が出ました。
後日、ニュースで、個人のボランティアがアポも取らずに突然行ったところで、簡単に避難所に入れてもらえるわけではない・・という事を知り・・・・
そうだったんだ・・・・ヘンなオバサンが、1人で東京から大荷物かかえて来ちゃったから、仕方なく入れてくれたのかな^^;

さすがに駄菓子類の食べる物は控えておきましたが、シャボン玉や光るボール、ヨーヨーボールや小さなお財布、子供向けタオル、文具など、子供たちに囲まれ、あっという間に、持って行ったたくさんの物を配り終えることが出来ました。

1人の女の子に手を引っ張られ、「ねぇ♪一緒に遊ぼうよ♪」って言われた時にはすごく嬉しくて・・・
でも、「ごめんね、オバちゃん、時間がないんだ・・」
そう言うのがとても辛かったです。
そう本当は、くじ引き大会や、輪投げ大会を開いてあげて、子供たちと一緒に遊びたい、笑い合いたい、というのが、一番にしたい事だったのだけど。。その願いは、東京武道館では叶わず、

ここ仙台では、すぐに中に入れてもらえたのに、私1人の力じゃ、それだけの物を運べなかった・・エ~ン。。(T_T)

まさか、こんなにスムーズに受け入れて頂けるとは思わなかったから・・・

もっともっと、たくさんの物を持ってくれば良かったなと、ちょっぴり悔やまれたけど、

 

子供たちの笑顔がたくさん見られて、市の職員や大人の方ともお話することが出来て、おじいちゃんも側に来てくれて(孫にもおもちゃくださいなと来てくれた)

必殺お節介オバサンの押し付けタイムだったけど、一時でも笑顔になってもらえて良かったなと思いました。
仙台に行く時には、両手両肩に一杯だった荷物が、帰りには、空き箱だけになって・・嬉しかった^^

その後、友人に、被災地を回ってもらって、仙台駅で夕飯を食べ、20時の新幹線で帰宅の途に。。
23時前には、ただいま~、と何事もなかったように自宅に帰りました。

大がかりな瓦礫の撤去作業も、長い被災地の滞在も私には出来ないけれど、また、コツコツ交通費を貯めて、今度こそ、避難所の子供たちと一緒にゲーム大会やくじ引き大会をしに来よう♪ そう思いました。

 

東京に着いた時、安堵はしたけれど、心は被災地にありました。

被災地の皆さんが、日本中の皆さんが、世界中の皆さんが、幸せになれます様に。。。 

byのり平 平成23年5月9日

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「孫にもシャボン玉もらえるかぃ?」
「孫にもシャボン玉もらえるかぃ?」
一番人気は光るヨーヨーボール
一番人気は光るヨーヨーボール

2012年3月28日 被災地・名取市美田園・下増田小学校内仮設住宅へ

23年度もたくさんのご注文を頂きまして、有難うございました。
HPを通して、新たなご縁、出会いにも恵まれ、遠くは、九州、北海道にまで、旅立って行った、のり平チョコでした。

わずかではありますが、皆様にお買上げ頂いた収益を、どのように使わせて頂こうかと考えた時、去年、被災地を訪れた時の、お子さまたちのお顔が、真っ先に浮かびました。

震災から2ヶ月後の、平成23年5月9日に、名取市文化会館・避難所と上増田小学校体育館を訪ねさせて頂きましたが、

どちらも、アポなし、お節介オバサンの突撃訪問だったにも関わらず、市の職員の方、避難所の皆さんが、温かく迎え入れてくださいました。

中でも、お子さんたちの元気な姿には、励ますつもりで行った私の方が、逆に元気をもらって帰ってまいりました。

その時に、「一緒に遊ぼうよ♪」と手を引っ張ってくれた女の子のお顔が、ずっと心に残っておりました。

帰りの新幹線の時間が迫り、「ごめんね、おばちゃん、時間がないんだ」と、一緒に遊ぶことができなかったことが、本当に心残りでした。

彼女は、おもちゃが欲しかったわけじゃない、一緒に遊んでくれる時間、一緒に笑顔になってくれる時間が欲しかったのだと。         

次に被災地を訪れる時には、物資をお届けするだけではなく、お子さんたちと、たくさんたくさん遊ぶ時間を作ろう♪"、そう心に誓ったのり平でした。

あれから1年、避難所の皆さんは、仮設住宅に移られてるとのことでした。
全く1人での訪問ですので、名取市の仮設住宅の中でも、一番小さな、下増田小学校グランド内仮設住宅(27戸)に、お伺いさせて頂くことに決めました。


お子さんたちとは、『輪投げ大会』をしよう♪と決めておりました。
我が家の子供が小さい頃、お誕生日会には、必ず、『輪投げ大会』をして、盛り上がったものでした。

景品を見て、何を取ろうかな~♪とワクワク目を輝かせる子供たち♪お目当ての景品が取れた時の嬉しそうな顔♪
そんな子供たちの姿を見るのが大好きでした。 被災地のお子さんたちにも、例え一時でも、そのような楽しい時間を過ごしてもらえたら、そして、その姿を見て、親御さんたちにも喜んで頂けたら。。そんな思いで、山盛りの景品を両肩、両腕にしょいこんで、仙台駅へと向かいました。

その他には、一応、ショコラティエなので(笑)、薔薇の、のり平チョコと、ディズニーのお菓子缶(美味しくて可愛くて、召し上がって頂いた後にも、小物入れなどに使って頂けるかな~と思い(^^))を、各ご家庭にお配りさせて頂きました。 お節介な下町オバサンのり平、2度目の突撃・被災地訪問です。

下増田小学校に着いて、外にいた数人のお子さんたちに「これから、輪投げ大会をやるよ~♪」と声を掛けると、部屋にいたお子さんも出てきてくれて、たくさんのお子さんたちと楽しむことが出来ました。

 

 

 

中には「質問がありま~す♪参加しなくてもいいんですかぁ~」なんて言っていた小学2年生くらいのやんちゃ君が、一番最後まで、大盛り上がりの笑顔で参加してくれたり、 「妹の分のお人形を取るまで、がんばるんだ」と、張り切るお兄ちゃんがいたり、

可愛い光景、嬉しい光景にたくさん出合うことが出来ました。

取りまとめ役の方も、気持ち良く集会所に招き入れてくださり、お茶やお漬物などを出してくださいました。 集会所では、皆さんが集まっておしゃべりをしたり、お子さんたちが、宿題をしにきてたり、憩いの場になっているようでした。 温かい雰囲気が感じられる、とても素敵な皆さんでした。

実は、こうして、被災地を訪れることに、去年も今年も、とても迷った末に、お伺いさせて頂いているのり平です。

被災された皆様の本当の苦しみや辛さが、到底わかるはずもない私が・・こうして、のこのこと、出掛けて行くことに、意味があるのかと・・ ただの自己満足のお節介に過ぎないのではないか・・ 私1人が行かなくったって、誰も困らない、かえってご迷惑なのではないか。

そんな自問を繰り返しての、去年と今年の訪問です。

それでも何もしないではいられない。 何もしなければ、何もしないままなのです。 私は、私の出来ることをしたい。

大好きなチョコレート作りで幸せな時間を頂いたご恩返しが、少しでも被災地のお子さまたちの笑顔のお手伝いとなれば、こんなに嬉しいことはありません。

被災地の1日も早い復興と、皆さまのご健康とご多幸を、心よりお祈りしております。

                       平成12年3月27日 のり平

 
 

子ども達に人気のあったオモチャたち↓。

特に、胸から下げてシャボン玉を楽しめる小さなひよこシャボン玉は、去年、避難所でも一番人気でした。珍しいのかな(*^^*)